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国際女性デー小倉地区集会に参加して

1857年3月8日、ニューヨークの被服工場で働く女性たちが劣悪な労働条件と低賃金に抗議を行ったことが起源として、1908年3月8日には、アメリカの女性労働者たちが賃金改善・労働時間短縮・参政権を求めるデモを行い、賃金・労働条件の向上を表す「パン」と「参政権」を求め、女性の尊厳・人権の確保を表すバラの花を掲げてデモを行いました。この日を記念し、1917年からは3月8日は「国際女性デー」として、女性たちが平等と尊厳を求める行動の日となり、世界各国で様々な行動が展開されています。日本では1923年から、時々の女性が直面する要求を掲げて闘う日として今日に受け継がれています。
北九州市では各区ごとに分かれて毎年集会を開催しています(5年に1回北九州全体での集会も行います)。小倉地区集会は、毎年60人位の参加ですが、今年は84名の参加で大きく成功しました。事務員の私も毎年、実行委員として企画段階から参加しており、過去には縄田浩孝弁護士も講師をつとめたこともあります。

我那覇弁護士による「人権の問題を考える ヘイトスピーチ、沖縄などの問題から見えてくるもの」と題した記念講演は、DVDや資料も含め、参加者にいろんな角度から人権の問題を深く考えてもらう内容でした。

私自身、まず思ったのは「人権」「民主主義」というのは、奥が深いなあということでした。そして一番勉強になったのは、ヘイトスピーチの問題も、現在深刻化している「格差社会」「貧困」の問題と根っこは同じで、そしてただ取り締まる「刑罰」よりも「教育」が重要であるという点でした。社会の中で疎外され、職場での「非正規」という差別の中で「ワーキングプア」に置かれ、そのうっ憤をより弱者に向ける事しかすべを知らない若者。しかしその「教育」も「どういう立場からのどういうものなのか」によって、内容は180度変わってきます。今まさにすすめられようとしている「道徳=愛国心教育」ではなく、真の人権教育、自分を、他人を、人間を大切にできる教育、社会システムが本当に求められていると思います。

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