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東風 第6号(2003年1月)

巻頭言

ギリシャ神話の「神の盾(イージス)」と呼ばれる防衛庁自慢の最新鋭護衛艦が、インド洋に到着する。テロ対策特別措置法に基づく米軍支援のためだ。約200の標的を同時に探知し、10以上を同時に攻撃する能力を持つという。イラクへの戦争が始まれば、日本が巻き込まれる可能性が高くなる。

21世紀が、希望に満ちた平和な世紀になるのか、それとも憎悪と憎しみに満ちた戦争の世紀になるのか、今年は重要な年になるかもしれない。

私は日本国憲法の前文と9条に定める平和主義は世界に誇るべき先進的なものと考える。このような日本国憲法のもとでは有事法制は必要ない。北朝鮮やイラクの脅威はどうするのかという人がいる。自分のことは自分で守るということで国民の数ほど銃が氾濫するアメリカ。しかし、正当防衛による銃の行使はわずか1%、口論が昂じての発砲が30%を超えるとのことである。武装をすることが、武力攻撃に備える態勢を造ることが本当に安全につながるのかは真剣に考えるべきである。

アメリカの民主主義は、まだ健全に機能することを期待できるのだろうか?ある調査によると、地図帳を示して日本がどこにあるか答えられたアメリカの若者は40%、イラク等他の国についてもアメリカの若者が一番成績が悪かったとのことである。他国のことを知らず、関心のない国民の多い国の大統領が国民の支持を得たとして、他国の内政に干渉してよいのだろうか?

日本の若者に期待できるのだろうか?最近、教育基本法を改正して「愛国心」を植えつけようとするうごきがある。平和を愛する若者を育てたい。

紙面について

特集
生まれ育った町-門司への限りない思いと魅力が原点「住民自治」の芽吹きをみすえた運動
発行
2003年1月
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東風 第6号
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