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東風 第8号(2004年1月)

巻頭言

平成11年1月に設立した小倉東総合法律事務所は、みなさまの御指導御鞭健のおかげをもちまして5周年を迎える事が出来ました。今、司法制度改革もいよいよ最終盤をむえようとしてます。法律も制度にも、確かに大きな変化はあります。この改革によって司法が国民にとって本当に身近な、使いやすいものになるかどうかはこれからの課題です。この5年間でスタッフも充実しました。皆様のご期待に添えるよう引き続き頑張ります。

イラク戦争で国連や世論を無視した理由なき米英軍の武力行使は、世界に平和をもたらしたのでしょうか?戦争終結後のイラクの治安は悪化の途をたどり、テロ活動は全世界に飛び火し、多くの犠牲者を生み出す悪事態に陥っています。こんな愚かな戦いの犠牲となった人々や家族に誰が責任をとってくれるのでしょうか?

過去に広島・長崎・沖縄・・多くの戦争犠牲者を出した日本が、「国際協調」の名の下に有事法制を成立させ、強制的に国民を戦争に駆り立てる途をひらき、イラクへの自衛隊派兵をおこなおうとしています。まさに平和憲法はなし崩し状態です。

日本国憲法の「国際協調」とは、決して戦争に参加することではありません。過去の戦争の愚かさ・平和の尊さを伝えるために各国と手を取り合って活動することこそが日本に与えられた「国際協調」の重大な責務の-つではないでしょうか。
刻々と地球温暖化はすすんで海水下に国を失い、オゾンホールの異常現象はとどまらず、人口は増大して食糧難、世界のエネルギーは枯渇していき、原因不明の疫病が人類に挑戦し・・世界の人々が英知を結集してやるべきことは山積しています。戦争などという愚かしい行為に夢中になるヒマはありません。

地球はノアの箱舟。もはや-国だけの平穏・自国の利益追求だけでは生きられない過酷な時代に突入しています。世界平和への絶え間ない努力で、どうかノアの箱舟がうまく穏やかな東風にのれますように・・・

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あなたはいつも監視されている
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2004年1月
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東風 第8号
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