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東風 第18号(2009年1月)

巻頭言

あけましておめでとうございます。小倉東総合法律事務所は、今年も皆さんの笑顔のために、所員一同、力を合わせて頑張っていく所存です。

さて、最近は、お正月と言ってもめっきりその風情を感じなくなってきたような気がします。門松を立てている家もほとんど見かけなくなりました。そもそも正月というのは、田の神さまである歳神さまを迎える行事だそうです。田の神さまは、秋の稲刈りが終わると山に登って山の神さまとなる。そして新春になると再び里に下りてくる。門松は、その訪れる神さまの目印となるように立てられたものだそうです。注連飾りも神さまを迎え入れるためのものだそうです。こんな由来を調べてみると、私たちの周りからお正月の風情が消えていっているのも、なんとなく納得できそうです。田んぼを住宅地に変え、アメリカや中国などから入ってくる食べ物を食べていたら、いつの間にか田の神さまのことを私たちは忘れてしまった。そんなところでしょうか。

しかし、やはり田の神さまはおられるというのを、私たちは今、実感させられているのではないでしょうか。メラミン、事故米という食べ物の安全性にかかわる問題や、小麦やとうもろこしなどの穀物原料の値上がりの問題。このような問題が起きてきたのは、私たちが田の神さまのことを忘れてしまったことと無関係ではないように思います。千と千尋の神隠しという映画には私たちの国のたくさんの神さまが出てきました。私たちの先祖は、生活のそこかしこに神さまを感じ、畏敬と感謝の念をささげて生きてきたことがわかります。今の私たちの社会がかかえる問題。その解決の道は、コンピュータではなく、そんな神さまのことを思い出すことで案外と開けてくるのかもしれません。

とはいえ、我が事務所の仕事は法律を扱う仕事。神頼みではいけないのはもちろんです。今年は、裁判員裁判も始まります。私たちも精進して、皆さんのより一屑の信頼を得られるよう頑張ります。今年もよろしくお願いいたします。

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特集
真に「安心・安全・おいしい給食」を「自校直営」で
発行
2009年1月
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東風 第18号
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