巻頭言
新年あけましておめでとうございます。
今年も小倉東総合法律事務所をよろしくお願いいたします。
最近はかなり季節感が薄れてきていますが、やはり新しい年を迎えると身も引き締まる思いになります。そんな思いになるのは、やはり、新しい年になるというのが、人生のリセットボタンのようなものだからという気がします。時は流れるだけで、区切りはないはずですが、このような区切りをつけた先人たちの知恵には驚くばかりです。新年という人生のリセットボタンのような機会があって、悪いことは去年で終わりだ、そう思えるだけで、心の健康に役立っている人はたくさんいるのではないでしょうか。
ところで、始まったばかりの睦月「むつき」には、睦び月(むつびつき)が「睦月」に転じたという説があります。お正月に家族や親族が集まり、睦みあう・仲良くすることなどの意味を持つ「睦び合い」の宴を行ったことから睦び月となり、そこから「睦月」となったというのです。
人と人との接触を妨げるコロナ問題の中で、睦び月(むつびつき)を迎えたというのもなきかの象徴のような気がします。コロナの問題は、やはり私たちが協力しあい、睦み合いながらでないと、社会は成り立っていかないということを改めて私たちに教えてくれたからです。
コロナの問題を乗り越え、皆様のご依頼に応え、皆様の幸せな生活を作ることに少しでも役立つことができるよう、今年も日々精進していきたいと考えております。
加えて、秘密保護法、安保関連法案、共謀罪など私たちの自由な生活を脅かす様々な悪法を数の力にものを言わせ成立させてきた安倍政権の後をうけて成立した菅政権は、学術会議任命拒否の問題で学問の自由に手をつけようとしています。権力の不正を質し、批判する力を委縮させ、危険な政権への道を歩もうとしている菅政権の動きに、より一層監視の度合いを強めていく必要があると考えております。
良い年になるように、今年も力を合わせて頑張りましょう!
紙面について
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- 高齢者社会と空き家問題
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- 2021年1月
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- 東風 第36号